特に関西などを中心に「楠公(なんこう)さん」の愛称で親しまれている、鎌倉時代末期や南北朝時代に南朝方の有力武将として活躍した楠木正成と、その嫡男である正行(まさつら)の2人を主人公にしてNHK大河ドラマ化の実現を目指す、自治体で作る誘致協議会が、ここ最近、着実な広がりをみせています。

この誘致協議会に会員として入会している自治体は近畿圏が中心で、現在のところ、京都市・神戸市・大阪市・堺市など関西の政令指定都市全てを含む5府県35市町村が加盟しており、今月16日には、誘致協議会の会長である島田智明 河内長野市長が、阪口伸六 高石市長(府市長会会長)や、松本昌親 千早赤阪村長(府町村長会会長)達と共に、門川大作 京都市長を表敬訪問し、楠木親子の大河ドラマ化についての意見交換も行っています。

広がる「楠木正成・大河ドラマ誘致協」

誘致協議会は、今年4月に25市町村で発足し、最近では近畿以外の自治体にも広がりを見せ、鳥取県大山町なども参加するなどしていました。この勢いを更に拡大させるため、また、太平記には「隠岐から脱出されて鎌倉幕府を倒された後醍醐天皇は、楠木正成の先導で京都へ御帰還された」といった内容が記されており京都は正成を語るうえで欠かせない場所のひとつとされている事から、誘致協議会は京都市へも参加を呼びかけていました。

そして、その呼びかけに応じる形で、9月下旬に誘致協議会への京都市の加入が決まり、前述の京都市への表敬訪問は、それを踏まえた上での返礼として行われたのでした。
報道によると、会長である島田 河内長野市長は、「京都は日本の歴史を語るうえで欠かせない。京都市が入ってくれた事でますます大河(ドラマ化実現)に近づいた」と述べて、大河ドラマ実現への期待を寄せ、門川 京都市長も、「子供の頃に楠木正成の本を読み、強烈な印象が残っている。今の日本を作った先人をしっかりと学んで未来に生かしていく、さらに地域振興に生かす事は非常に大事。しっかりと連携し(大河ドラマ化実現に)取り組んでいきたい」と語り、大河ドラマ実現に向けて協力する姿勢を示しました。

楠木正成・正行が実際に歴史の表舞台で活躍したのは、鎌倉時代末期から南北朝時代初期にかけてのごく短い期間だけですから、私の個人的な所感としては、1年間にも及ぶ長期の大河ドラマでその二人の生涯だけを描いていくのは、ちょっと長過ぎるのではないか、ドラマとして何となく間延びしてしまわないかな、という懸念が正直無くはありませんが、その反面、楠木正成・正行がドラマでどのように描かれ活躍するのか見てみたい、という期待感も勿論あります。
私としては、以前民放で毎年年末に放送されていた、12時間ぶっ続けの「年末時代劇スペシャル」などの枠で放送されると、短かすぎず長すぎずで丁度いいのかな、という気もします。もっとも、今はもう、その枠も番組もありませんが…。


にほんブログ村 歴史ブログ 鎌倉・室町時代へ

にほんブログ村