今月の13日から15日にかけて、私は2泊3日の日程で、京都・大阪方面を旅行してきました。
1日目は、夜に札幌を発ったため現地ではほとんど時間が無く(その日は大阪市内で泊まっただけです)、2日目は主に京都府内で終日予定があり、そして3日目は、お昼頃から大阪府内で人と会う予定があり、しかもその日の夕方には関空から札幌へと帰らなければならなかったため、私は3日目の午前中の空いている時間を利用して、雨の中、京都市上京区室町通今出川上ル築山南半町にある「室町幕府跡」を見に行ってきました。
十年くらい前に一度行った事があるので、私にとってはそれ以来、二度目の来訪となります。
もっとも、幕府跡とはいっても、単に石柱・石碑が立っているだけで、当時の栄華を偲ばせるものは何もありません。
ここは、具体的には室町幕府第3代将軍・足利義満が造営した足利将軍家の邸宅跡で、「花の御所」と称された同邸宅のあったこの辺り一帯が、事実上、室町幕府の中枢と呼べるべき場所でした。
今はその面影は皆無ですが、一時は、この辺りが日本の政治の中心地だったのです。
ちなみに、単に「御所」という場合、通常は天皇や上皇の邸宅(皇宮)を指すのですが、そうであるにも拘わらず、なぜ足利将軍家の邸宅が「花の御所」と称されたのかというと、言葉通り、最初は本当に花の御所であったからです。
将軍家の邸宅は、元々は第2代将軍の義詮が祟光上皇に献上した花亭で、祟光上皇が御所として使われた事で「花の御所」と称されるようになったのです。
しかし、その後御所としては使用されなくなり、義満が、今出川家の菊亭の焼失跡と合わせて一つの敷地として、将軍家の邸宅として整備したのです。
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